多くの工場では、朝礼(朝会と呼ぶ職場もあります)を行います。
毎日の朝礼は5〜10分と短いところが多いかと思いますが、朝礼には下記のような重要な役割があります。
- 組織だった動きをするため
- 仕事への気持ちの切り替え
- 引継ぎ・重要事項の確認
毎日の習慣になってしまい、つい朝礼の内容を軽く聞き流してしまうことがあるかもしれません。しかし職場のメンバー全員が毎日朝礼を行う意味や意図・目的を理解することで、日々の生産性や作業効率が上がることもあります。
今回は毎日の朝礼についてお伝えします。
朝礼の内容
工場での勤務が初めての方には、「工場の朝礼って何をするの?」と疑問に思われるかもしれません。
多くの工場の朝礼は、下記のような内容を行います。
- その日の生産数や稼働状況の報告
- 伝達事項の共有
- ミス・トラブルの共通
- その他(顧客情報や社員間のコミュニケーションなど)
所要時間は約10前後の職場が多いですが、メンバーが多い職場や、朝礼時に細かい業務確認を行う職場は、20分~30分ほど要するところもあるようです。
上記の他にもラジオ体操やストレッチなど身体を動かす時間を設けたり、服装チェックを行う職場もあります。
なかでもラジオ体操のような身体を動かす動作は、身体を動かすことにより体や神経が刺激され、身体の機能を高める効果が期待できます。職場の朝礼時のラジオ体操やストレッチで目が覚めるという方も多いのではないでしょうか。
(出典:かんぽ生命「すこやかコラム第一回 たった3分の全身運動!「ラジオ体操」の健康効果とは!?」)
また服装チェックは、身だしなみ確認以外にも、異物混入の防止やメンバーの体調を確認する大切な機会にもなります。皆が安全に仕事を行うためにも重要な確認の時間でもあります。
朝礼の目的
工場以外でも、毎日の朝礼を取り入れている職場はたくさんあります。多くの職場で取り入れられているということは、必ず意味・意図があります。朝礼を行う主な目的は下記の3つです。
方向性のすり合わせ
日々仕事をする上でモチベーションを維持すること・高めることはとても大切です。しかし漠然と「がんばれ」と伝えても、何をどう頑張れば良いか分からないでしょう。またメンバーの数が多いほど、指針や方向性がバラつき本来の成果を出せない可能性があります。
そんな時は朝礼で目標・目的を明確化し、仕事の方向性や頑張る目的をすり合わせることが大切です。
メンバー間で仕事に対する熱意も共有され、相乗効果も相まって仕事への士気が高まるかもしれません。
コミュニケーションの活性化
朝礼を通じて普段とは違うコミュニケーションが生まれることがあります。例えば朝礼の司会や一部のコンテンツをメンバー間で持ち回り制にすることにより、メンバー全員の発言機会を作ることができます。
目標の明確化
朝礼では、下記のようなことも共有されることがあります。
- お客様からの言葉(感謝やお礼・クレーム)
- 販促・キャンペーンの状況
- 数値目標の共有
- 競合他社の情報
内容、目的を理解して参加しましょう
日々繰り返される朝礼には、実施するための目的があるはずです。朝礼の内容を仕事に反映できるよう、しっかりとその目的を理解して参加するようにしましょう。
朝礼は一日の仕事の始まりの区切りでもあります。朝礼に参加すると仕事モードに切り替わるという方もいらっしゃいます。
朝礼に真剣に参加することで、気持ちの面でもスイッチが入り、メリハリを持って仕事に取り組むことができるでしょう。
まとめ
工場の朝礼って何のため?内容と目的をお伝えします!
工場の朝礼は、職場によって異なりますが、その日の生産数や稼働状況の報告、伝達事項・ミス・トラブルの共有が主な内容です。その他にも、社員間のコミュニケーション促進のために実施している企業もあります。
朝礼は約10分~20分。主な目的は下記の通りです。
- 方向性のすり合わせ
- コミュニケーションの活性化
- 目標の明確化
毎日のことでつい、ないがしろにしてしまいがちですが、朝礼は情報の共有をおこなう場でもあります。