多様な産業が集積する静岡県の製造業をご紹介！

静岡県には、みかんやお茶、わさび、さくらえびなど豊かな自然からもたらされる美味しい特産品がたくさんあります。特産品から静岡県は農産業が中心の県と思われるかもしれません。

農産業が盛んに行われている一面を持つ一方、大阪・東京の中間地点、近隣には名古屋などの大消費地に立地するという特性を活かし、いろんな種類の産業が県内に集合しています。
「産業のデパート」とも称されるように、県内には数多くの業種の製造工場が集結しています。

今回はそんな静岡県の製造業についてお伝えします。

静岡県の主要な製造業

静岡県は様々な産業が集約している県です。静岡県の主要な製造業を県内の製造品出荷額等を用いてご紹介します。

静岡県における製造品出荷額等の割合は、下記の通り。

平成29年6月1日現在で実施した静岡県経営管理部情報統計局統計調査課「平成29年工業統計調査」より

製造品出荷額等をみると、自動車、二輪車などの輸送用機械が静岡県の約1/4もの割合を占めていることがわかります。同県は、オートバイ産業発祥の地であり、浜松地域を中心に二輪車産業が盛んです。

また静岡県には、中小電気・電子部品メーカーなどが多く集まっています。白物家電から半導体などのIT関連製品、物理研究や医療現場などに不可欠な光電子増倍管、光半導体などの製造も行われています。

静岡県には、全国トップクラスのシェアを誇る製造品がたくさんあります。

木材・木製品、パルプ・紙・紙加工品などの出荷額等は全国第1位を誇ります。また楽器の輸出額、ピアノの出荷額共に日本一を誇り、世界有数の楽器の一大生産地が形成されています。
他にも医療機器生産額は8年連続で全国トップ、プラモデル出荷額は全国シェア9割と圧倒的な生産割合を保持しています。

（出典：一般社団法人静岡経済研究所「静岡なんでもランキング」）

このように幅広い分野で全国トップのシェアを占める製造品が多いことも、「産業のデパート」と称される静岡県の特徴のひとつと言えるのではないでしょうか。

静岡県の製造業は第2次世界大戦前から地場産業を軸に活発な産業発展を繰り返してきました。このような産業に加え東京や大阪に本社を持つ企業の工場が積極的に進出し、今の静岡県の製造業を形成することとなりました。

現在の静岡県は、広い土地と恵まれた自然、アクセスの利便性を活かし、同県の平成24年製造品出荷額等全国順位は、47都道府県中第4位になりました。

（出典：静岡県「産業の特徴」）

多様な産業が集積する静岡県の製造業をご紹介！

静岡県の主要産業は、自動車、二輪車などの輸送用機械です。

輸送用機械は、同県の製造品出荷額等の約1/4を占めています。他にも電気機械、化学工業、食料品製造がバランス良く製造出荷されているだけではなく、全国シェアトップを誇る多様な製品など様々な産業が根付いているという特徴があります。そのことから「産業のデパート」と称されています。

今回の記事を読み、“日本のモノづくりをけん引する県”として興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。多様な産業が集積する静岡県には、他県にはないモノづくりがたくさんあります。

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