2020年4月に改正労働者派遣法が施行され、同一労働同一賃金がスタートしました。既に派遣社員として働いている人の中には、同一労働同一賃金の影響で、収入面で様々な変化があった方もいるのではないでしょうか。
実は同一賃金同一労働によって、派遣社員の交通費支給が大きく変わりました。
そこで今回は、派遣社員でも交通費が支払われるかどうかについてお伝えします！
※中小企業での同一労働同一賃金は2021年4月に開始されます
派遣社員も通勤交通費が支給されます！
これまでの派遣社員の給与は、「時給＝交通費相当を含めた金額」という条件で契約が結ばれるケースが大半でした。特に事務系派遣の場合、交通費込みの契約の傾向が強いように見受けられました。
しかし2020年4月から始まった同一労働同一賃金により、派遣社員にも給与とは別に交通費が支給されることになりました。
交通費が支給されることで、今まで交通費がかかり応募ができなかった求人にも積極的に応募できるようになりました。選べるお仕事が増えるのは嬉しいことですよね！
通勤交通費の支給の金額は派遣会社に確認しましょう
とはいえ、交通費の支給金額にも規定があります。どのような計算をもとに支給額が決定するのかお伝えします。
2020年4月から施行された改正労働者派遣法では、通勤手当として職場と自宅の通勤距離や通勤方法に応じた実費が支給される場合には、”一般通勤手当である1時間あたり72円と同等以上を支給しなければならない”と定められています。
所定労働時間が8時間、週5日勤務の場合
72円×8h×5日×52週÷12ヶ月＝12,480円
12,480円もしくは、12,480円以上の実際にかかった交通費が毎月支給されます。
（出典：厚生労働省「派遣労働者の同一労働同一賃金について」）
会社によっては交通費の支給額に上限がある場合もあります。
ご自身の支給交通費がいくらになるのか知りたい場合は、担当者へ確認をするようにしてくださいね。
通勤交通費は課税対象？非課税？
交通費は一定金額・条件であれば非課税扱いです。ほとんどの方は非課税対象の条件に該当するため、所得税や住民税などの納税額に影響がありません。
通勤手当の非課税限度額は利用する交通機関や距離に応じて変動します。気になる方は、ぜひ参考に下記の国税庁の資料をご覧くださいね。
同一労働同一賃金の開始により、派遣先が変わった場合でも、交通費の心配をせずに職場選びができるようになりました。そのためいろんなお仕事を選べる「派遣のメリット」をより活かした働き方ができるようになりそうですね！
まとめ
派遣社員にも通勤交通費は支払われますか？
はい！2020年4月から始まった同一賃金・同一労働（改正労働者派遣法）の施行により、派遣社員にも通勤手当として交通費が支払われるようになりました。
支給額は、一般通勤手当（1時間あたり72円以上）と同等以上にあたる額が支給されます。
つまり1日あたり8時間・週5日勤務の場合は、12,480円もしくは、実際にかかった交通費が12,480円以上の場合は、実際にかかった分の交通費が毎月支給されます。ただし、会社によっては上限額が決まっている場合もあるので、気になる方は派遣会社の担当者へ確認することをおすすめします。
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