年が明け、寒さも本格化する中、身体の冷えが気になるという方も多いのではないでしょうか。
工場勤務の場合、コンクリートの床に一日中立ちっぱなしで仕事をするところもあるでしょう。特にこの時期は、床からの冷えによってさらに身体が冷えてしまうと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
体が冷えると身体の筋肉が硬直し、思うように体が動かないということもあるかもしれません。そうなると、事故の原因になってしまうこともあります!
手足の冷えの原因
リンナイ株式会社が行ったアンケートでは、男性:4割、女性:8割の方が「自分は冷え性である」と回答。多くの方が冷え性の自覚症状を持っていることが分かります。
(出典:株式会社 PR TIMES「2017年1月16日 リンナイ株式会社 熱と暮らし通信」)
少しでも冷え性の症状を緩和するためには、まず原因を知ることが大切です。
冷え性が起こる原因は様々ですが、主に自律神経の乱れが要因と言われています。なぜなら自律神経は、私たちの体温調節に関与する働きを持っているからです。
ストレスや過度な冷暖房による急激な温度変化、食生活の乱れ、不摂生などにより自律神経は乱れてしまいます。その結果、自律神経が持つ体温の調節機能が低下し、冷えの症状が出てくると言われています。
いわゆる末端冷え性は、自律神経がうまく機能せず、末梢の血管が収縮し、皮膚に流れる血液が不足することで、起こる症状だそうです。
(参考資料:株式会社ツムラ「冷え症(冷え性)」)
家庭や職場でできる冷え対策
日常生活の中での食生活の乱れ、不摂生をすぐに善処できれば一番ですが、なかなかそうはいかないもの。
しかし、ちょっとした工夫や対策で冷え性を軽減できることもあります。
バランスの取れた食事
栄養バランスが偏った食事は、体の基礎と様々な栄養源が不足し、冷え性を引き起こす要因になります。バランスの取れた食事の摂取はもちろん、冬場の食事は身体を温めると言われる食材を選んで調理するのもポイント。
例えば、土の中で育つものは体を温めると言われています。例えば、にんじんやだいこんなどの根菜類などが例に挙げられます。また唐辛子やしょうがなど身体を内側から温めてくれるスパイスを料理に上手に取り込むのも良いでしょう。
ノンストレスの時間を作る
帰宅後や仕事中の休憩時間の間でも、仕事からの緊張感から解放されストレスのない時間を作ることも大切です。
そんな時、ココアやしょうが茶など身体を温める飲み物を一緒に摂取すると、身体が温まりさらにリラックス効果が得られそうですね。
適切な空調温度の設定を心がける
エアコンなどで過度に部屋を冷やし過ぎたり温めすぎたりしていませんか?
室内外の急激な温度変化は自律神経の乱れの原因になってしまうことがあります。過度な温度設定は控え、冬場であればカーディガンを一枚羽織る、厚手の靴下を履くなど、違う方法で身体を温めると良いでしょう。
お仕事の日も、裏起毛やウールの靴下、制服の下にレッグウォーマーを着用することで足元の冷えを予防できます。
全身が寒い方は肌着にも工夫してみてください。
(参考資料:株式会社ココカラファイン ヘルスケア「冷え性対策!本当に体を温める食べ物・飲み物を見分けるコツ」,武田コンシューマーヘルスケア株式会社「冷え症」)
冷え性から派生する身体の症状にも注意!
冷え性をお持ちの方は、冷え性の他にも様々な身体の悩みやトラブルを抱えている場合があります。
リンナイ株式会社のアンケートでは、冷え性を持っている方は、持っていない方に比べ頭痛や腰痛、不眠などの症状に悩まされている方が多いことがわかりました。
さらに末端冷え性の症状を持つ約4割の方が「よく風邪をひく」と回答しており、冷え性の症状を持つ方の方が身体の不調を感じやすい傾向にあることが伺えます。
さらに冷え性になると、下記のような身体不調が現れることがあります。
- 肩こり
- 頭痛
- めまい
- 疲れやすい
- 寝つきが悪くなる
- たるみやシワ、シミの原因
- 基礎代謝が低くなり、太りやすくなる など
冷え性は体が冷えて辛いだけでなく、さまざまな不調の原因になることがあります。
「たかが冷え性」と甘くみず、しっかり改善していきましょう。
(参考資料:ハウス食品グループ本社株式会社「老化の原因にも!? 美と健康の大敵。冷え性を改善するための温活法」)
まとめ
冬場、仕事中の手足の冷えがツライです。冷え性が対策を教えてください!
本記事で紹介した主な冷え性対策は下記の3つ。
- バランスの取れた食事
- ノンストレスの時間を作る
- 適切な温度設定を心がける(室温・衣類)
冷え性の主な原因は、体温調節の役割を持つ自律神経の乱れ。
上記の対策を行うことで自律神経の乱れを少しでも軽減し、正常な働きに戻してあげることが大切です。
冷え性は、それだけではなく、様々な身体の不調を引き起こす可能性があります。