工場のお仕事と聞くと、重機を扱ったり重たい部品を運んだりといったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
他にも、工場のお仕事が初めての場合は扱い慣れない機械を使うこともあり、万が一ケガをしないか心配ですよね。
工場勤務で発生する事故のタイプは、下記のような軽い事故が大半を占めています。
- 濡れた床で滑って転んで手を骨折する「転倒」
- ぎっくり腰などの「動作の反動・無理な動作」
- 高い位置から足を滑らせるなどの「墜落・転落」
しかし、機械による「はさまれ・巻き込まれ」「切れ・こすれ」などの労働災害も発生しており、死亡事故や手や指などを欠損する重大な事故の危険性も決してゼロではありません。
(出典:厚生労働省「平成 28 年における労働災害発生状況について」)
工場で働く前に解消しておきたい、「工場のお仕事はケガが心配です。安全な環境ですか?」という不安。
今回はしっかり解説をし、皆さんの不安を解消したいと思います!
工場の仕事はケガが付きもの?
工場お仕事サーチで紹介しているお仕事は、いわゆる職人の工場のような現場はほとんどありません。どちらかというと、細かな部品を組み立てている現場がほとんどです。扱う部品は女性でも扱いやすい、片手サイズの部品を使用しています。
とはいえ、油断をすると大きな事故になる可能性はもちろんあります。
それぞれの工場で定められているルールを守るという事は、他のメンバーと一緒に気持ち良く働く事はもちろん、ご自身の安全を守る事にも繋がります。
ケガや事故を防ぐため、当社が実施していること
当社では、ケガや事故を防ぐため、いくつか実施していることがあります。
続けて、どの様な対策や施策を実施しているのかをご紹介を致します。
1.研修で「ヒヤリハット」を体験し、何が危ないか身を以て体験
「ヒヤリハット」とは、危ないことが起こったが、幸い災害には至らなかった事象のことです。その名の通り、仕事中にヒヤッとしたこと、ハッとしたことを指します。
実際に、研修で「ヒヤリハット事例」を体験することにより、よりリアルにどのような作業に危険が潜んでいるのかを考え、どのようにしたらその事故を防ぐことができるのかを考え現場での仕事に活かします。
(出典:兵庫労働局「ヒヤリハット活動でリスクアセスメント」)
2.職場では安全靴や導電性手袋を使用
職場によっては、安全靴や導電性手袋を使用を徹底しています。安全靴は、先芯入りの作業靴の事で足の上に物が落ちた時でも保護してくれます。また導電性手袋は摩擦や静電気を防止してくれます。
工場でのお仕事をより安全に行うため、当社では作業上必要な場合、着用を義務付けています。
3.社内の安全衛生を共有すべく、安全衛生大会を開催
安全衛生(労働安全衛生)とは、就業環境における安全・保健・豊かさを守ることを目的とする分野です。
目的の一つに、安全性を改良し就労環境を健全にすることです。 安全衛生は、働くうえで倫理的、法的、経営的にも重要だと考えられており、すべての組織は従業員および関係者に対して、常時安全性を確保する義務を負っています。
(出典引用:ウィキペディア)
工場など大きな装置や高熱のものを扱う職場は、より一層安全衛生の徹底が必要とされています。
当社でも2019年5月に「2019年度 全社安全衛生大会」が開催されました。
当社の経営幹部をはじめ、全国の統括部長・支社長・事業所長が参加し昨年2018年度の労働災害・通勤災害の発生要因・傾向を分析しながら本年2019年度の発生件数削減に向けた改善対策計画と、事業所の安全推進活動の具体策について共有しました。
また、外部講師もお招きして『安全安心な職場づくり~労働安全衛生における責任者の役割~』について講和いただきました。
万が一、ケガをしてしまったら・・・
どんなに事故防止に努めていたとしても、ケガをしてしまう事もあるかもしれません。
労働災害によって負傷した場合には、労働基準監督署に備え付けてある請求書を提出することにより、保険給付が受けることができます。
労災保険の補償内容は、大きく分けて3つあります。
- 療養補償給付
労働災害として認められると、怪我の治療にかかった費用を全額、国が負担してくれます。
代表的な例としては、病院での入院費や診察代、薬代などが給付の内容となります。 - 休業補償給付
労働災害によりお仕事を休まなくてはならなくなり、給料が減額された場合に支給されます。額としては、給付基礎日額(過去3ヶ月分の給料の総額をその総日数で除した金額)の60%が支給されます。
支給開始日は、療養したことで賃金を受けることができない日から数えて4日目からとなります。 - 障害補償給付
身体に障害が残存している場合には障害補償給付が支給されます。
障害の程度は、1級から14級まで定められており、1級が最も重い障害となります。
1級から7級までに該当する場合は、障害補償年金が支給され、8級から14級の場合には障害補償一時金が支給されます。
万が一ケガをした場合でも、労災と認められれば、国や企業からの保障がしっかりと支給されますので、安心して働く事ができますね。
とはいえ、ケガをしないよう安全に働く事が第一です。そのためにも、整理整頓や工具の安全な使い方など、職場のルールを守りましょう。
まとめ
工場のお仕事はケガが心配です。安全な環境ですか?
工場お仕事サーチで紹介するお仕事は、細かな部品を組み立てている現場が多いのでケガの心配は少ないです。
さらに当社では、ケガや事故を防ぐため、事故の一歩手前の事例を認識するために、「ヒヤリハット」の事例を体験し、何が危ないか身を以て体験をする研修もあります。
さらに、職場によっては安全靴や導電性手袋を使用を徹底をしたり、全社安全衛生大会などの実施などを通し、皆さまが安全で安心してお仕事ができるよう、日々ケガや事故防止に努めております。
しかしどんなに事故防止に努めていたとしても、ケガをしてしまう事もあるかもしれません。
万が一労働災害によって負傷した場合は、労災保険が適応され、その程度により「療養補償給付」「休業補償給付」「障害補償給付」が支給されます。(※詳しくは各補償給付のページをご覧ください)
工場でのお仕事は、事故やケガを防止するため、管理が徹底されており安全な環境が多く、安心して働く事ができる職場が多いでしょう。
とはいえ、安全に働くためには、職場や工場のルールを皆で守る事が大切。そのためにも、普段からの安全に対する意識の高い職場で働く事が重要です。