製造の求人情報を調べていると「CAD」という言葉を目にされたことがありませんか?
「CADの知識が必要」「CADの経験が必要」のように求人にも掲載されていますが、専門性が高そうなイメージをお持ちの方も多く、興味があっても敷居が高く感じている方もいらっしゃるかもしれません。
しかしCADを使ったのお仕事の中には入力の補助など未経験の方でも応募できるお仕事もあります。
今回は、CADの仕事内容や資格の取り方などをお伝えします!
CADとは?
CADは「Computer Aided Design」を略した言葉であり、日本語では「コンピュータ設計支援」と訳されています。CADは自動車やスマートフォン、家電などの設計や製図をパソコン上で制作するシステムソフトのことを指します。
製造だけではなく、建築や服飾デザイン、土木工事の現場など多岐に渡り様々な分野で活用されています。分野を問わず幅広く使用できるCADソフトもあれば、専門性の高いCADソフトもあります。
CADソフトを使用し、図面を修正・調整・作製する人をCADオペレーターと言います。設計士やデザイナーなどの指示に従い、指示された製品の設計図の作成や製図データの修正・複製・管理します。
当社の実際のお仕事について
2023年9月21日現時点で、募集中のCAD関連のお仕事を紹介します。
設計図面の作成(日勤)
[職場] 香川県高松市新田町 [お仕事内容] 配電盤や分電盤を製造している工場でCADによる「設計図面の作成」をお願いします。
「CADの経験がある」「電気知識がある」
という方!ぜひお力を貸してください!
これまでの経験を存分に活かせるお仕事です☆
◆今なら入社祝金5万円もらえる!
◆1年後に直接雇用のチャンスあり!
◆日勤なので自分時間との両立OK◎
入力業務にCADを使用します!説明の通り、製造事務や工場のお仕事が未経験の方でもOKで、パソコンの基本操作ができればOKのお仕事です。
CADの資格の種類
CADオペレーターの仕事に就くためには、特定の資格を持っている必要はありません。
しかし、CAD利用者試験や建築CAD検定に合格することによりCADオペレーターとしてのスキルを証明することができます。
他にも専門分野に特化した資格や特定のソフトに特化した資格まで、CADに関わる資格は豊富にあります。現場での実績を積みながらさらに専門的な技術を必要とする検定にもチャレンジすることができます。
今回は代表的なCADの検定試験を3つご紹介します。
2次元CAD利用技術者試験
2次元CAD利用技術者試験は、CADを利用するための知識を持ち、さらに図面を正しく理解してCADを利用した作図を効率的にこなすことができる技能を証明できる試験制度です。
■等級
・2次元CAD利用技術者試験基礎概要
・2次元CAD利用技術者試験2級概要
・2次元CAD利用技術者試験1級概要
2次元CAD利用技術者試験1級概要は、機械・建築・トレースの3つの専門分野に分かれます。
■受検資格
2級を受検する場合、制限はありません。1級を受検する場合は、2級合格者である必要があります。
■受検会場
受験会場はWEBの申し込み画面上で各自選択します。
(参考資料:一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP) https://www.acsp.jp/cad/2d.html)
3次元CAD利用技術者試験
「3次元CAD利用技術者試験」は、3次元CAD を利用するエンジニアや学生が身につけておくべき知識と技能が証明できる、3次元CAD試験制度です。
■等級と試験内容
□2級
3次元CADの概念
3次元CADの機能と実用的モデリング手法
3次元CADデータの管理と周辺知識
3次元CADデータの活用
※受検形態は筆記試験で行われます
□準1級
CADリテラシー、形状認識能力
2次元図面からのパーツモデリング能力
※受検形態は実技試験で行われます
□1級
CADリテラシー、形状認識能力
アセンブリモデリング能力
2次元図面からのパーツモデリング能力
※受検形態は実技試験で行われます
(出典:一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP) )
■受検資格
2級を受検する場合、制限はありません。1級・準1級を受検する場合は、2級合格者である必要があります。
■受検会場
受験会場はWEBの申し込み画面上で各自選択します。会場は、毎試験ごとに異なる可能性があり、また申し込み後の変更はできないため、申し込み時は注意が必要です。
建築CAD検定試験
1993年に誕生した日本初の建築CADの資格試験。建築用図面を「CAD」を使って描く技量を測る検定試験です。
■等級と試験内容
□4級 ※4級は高校による団体受験のみ実施
試験は実技試験で、建築図面の要素を取り出して作成した参考図をもとに、完成図を一定時間内に作成する。なお問題数は3題で、難易度は3級検定試験より低い。
□3級
『実社会で求められるCADトレース技術者』を指します。能力としては、設計者から「詳細な指示」が与えられればCADシステムで建築設計図を描ける(トレースできる)人材であるかを判定します。
□2級
『実社会で求められる一般建築図を作図できるCAD技術者』を指します。能力としては、自らの建築知識をもとに設計者から与えられた「図面のラフスケッチ」から、CADシステムで実務で必要な一般建築図を描く能力があるかを判定します。
□准1級
『実社会で活躍するCAD技術者というレベルを超えた、他に比して秀でた知識と能力を持ち備えたCADのスペシャリスト』を指します。
試験では、過去の一級建築士国家試験の設計製図課題に準拠した密度と分量の計画図面を、設計者の意図を読み取り指定時間内にCADシステムで全て完成させるために必要なあらゆる能力が求められます。
■受検資格
受検資格はありません。受検等級についても、自分のレベルに合う等級を受検することができます。
■受検会場
全国建築CAD連盟から送付される受験票に会場の名称・住所の詳細が記載されています。
(出典:一般社団法人 全国建築CAD連盟)
まとめ
CADオペレーターとは?お仕事について教えて!
CADとは、自動車やスマートフォン、家電などの設計や製図をパソコン上で制作するシステムソフトのことを言います。そしてCADを使用し製図データの修正・複製・管理する人のことをCADオペレーターと言います。
CADオペレーターは、主にパソコンを使用して仕事をするため、デスクワークが中心となります。
またオペレーター業務を補助するデータ入力などのお仕事もあります。パソコンでの入力ができる方であれば、CADが未経験の方でも歓迎の募集もあります。
CADに関わる資格は豊富にあります。(以前は、国家資格としてCADトレース技能審査という資格試験がありましたが、平成29年度の試験を以て廃止となりました)
CADの仕事をする上で、必ずしも検定試験の合格は必須ではありませんが、自分の実力を証明するものとして検定にチャレンジする方もいらっしゃいます。
CADオペレーターの活躍の場は業界を超えて幅広く、需要も比較的高いため、多くの分野で活躍できるチャンスがあります。CADの知識が必要となる分、勉強や技能の習得は必要ですが、1度習得すれば一生ものの仕事として長く勤めることができるのも魅力の1つ。
CADオペレーターの仕事に興味がある方は、ぜひ未経験から応募可能なお仕事から経験を積んでみてはいかがでしょうか。