工場では安全面や衛生上、制服の着用が欠かせません。「工場のお仕事=制服を着用して作業をする」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
工場でのお仕事が未経験の方にとっては、
- 工場のお仕事の制服ってどんな服なの?
- 工場のお仕事で必要な制服は自分で購入するの?
- 制服を着用して通勤をしても良いの?
など、色々と疑問に思う方もいるでしょう。
今回は、「工場のお仕事ってどんな制服ですか?」というご質問に対して解説します!
実際の写真付きで紹介していますのでぜひご覧ください!
目次
工場での作業服の着用について
作業服は基本的に貸与されます
工場のお仕事は基本、制服として作業服が貸与されます。貸与の場合は制服購入のための費用がかかりませんので、ご安心くださいね。
作業服の着用は全員が安全に働くために必要不可欠
貸与された制服は服装規定に則って正しく着用しましょう。
現場や作業工程に合わせた制服を着用していても、作業着からシャツがはみ出していたり、サイズに合わない制服を着用していると、機械にシャツや袖口が巻き込まれる、裾を踏んで転倒してしまうなどの事故を引き起こす可能性があります。
ご自身の事故や怪我に繋がるばかりか、周りの人を巻き込んでしまったり、生産ラインを止めてしまうことにもなりかねません。しっかりと制服を着用することは、ご自身や周りの安全を守ることにも繋がります。そのため正しい着用を心がけましょう。
他にも作業時に不要なアクセサリー類は、機械への巻き込みや混入など、作業の邪魔になってしまうこともあります。そのため、作業中は外してロッカーなどに保管おくようにしましょう。
破れた場合は事故防止のために早めに相談しましょう
お仕事を長く勤めていると、破れてしまったり、ひどい汚れが付着して落ちなくなったり、破れてしまう事もあります。
破れた制服は先ほどのように機械の巻き込み事故に繋がることもありますので、新しい制服を希望する場合は、リーダーや上司に相談してくださいね。
靴は安全靴の着用をお願いしています
工場によっては指定の安全靴や長靴の着用が義務つけられているところもあります。安全のためにも、クツのかかとを踏んでの作業や指定外の靴を履かないように気をつけましょう。
製造する製品や工程によって作業服が異なります
製造や組立の工程を担当する場合
薄手の丈夫な生地で作られた、腕・肩周りを動かしやすい作業服が多く採用されています。作業をする環境に応じて半袖と長袖用を貸与してもらえるところもあります。
中でも精密機械を取り扱う工場の場合、静電気を起こしたり、ほこりの付着を防止するために「制電防止・帯電防止機能のある素材」でできた制服が貸与される場合もあります。
化粧品・製薬・食品の工場の場合

不織布でできたつなぎや、白衣の作業服またはクリーンスーツが制服として貸与されます。髪の毛の混入を防ぐ為に、フードキャップの着用も必須となるところがほとんどです。
化粧品や薬品系の製品を扱う工場の場合も、白衣の作業着かクリーンスーツを着用する場合が多いです。異物や雑菌の混入を防ぐ為に、食品加工同様、防止やマスクを着用することもあります。
「帯電防止作業服」と「クリーンスーツ」を紹介します
それでは、工場のお仕事で着用していただくことの多い
- 帯電防止作業服
- クリーンスーツ
を紹介します。
※職場によって作業服は異なりますので、参考としてご覧ください
帯電防止作業服(半袖)
当社の多くの職場で着用が定められている作業服を紹介します。
作業服は動きやすいだけではなく、安全性も兼ね備えています

着用スタッフ身長:160cm
一見普通の作業服ですが、静電気による帯電を防ぐ特殊な素材でできています。
工場内は機械も多く電動ドリルなどを使用した作業もあるため、軽作業を担当していただく場合でも帯電防止は必須になります。
靴は安全靴を着用していただきます。万が一工具や製品が落下した場合、足を守るために先芯でつま先が保護されています。裏面にはしっかり滑り止めがついています。こちらの安全靴も帯電防止素材でできています。
写真は半袖ですが、長袖もご用意しています。
半袖を着用したスタッフからは「半袖は袖口が広いため、腕も動かしやすく熱もこもりにくい」とコメントがありました。
サイズはS・M・L・LLなどをご用意しております!
クリーンスーツ
クリーンスーツはどんな工場で着用されているの?
クリーンスーツは「クリーンルーム」という空気中の塵や温度・湿度などを一定値に管理した作業場で着用される作業服です。
人には、ほこりやごみ、抜けた髪の毛などが付着しています。それらの混入を防ぐためにクリーンスーツを着用していただきます。
作業が始まる前にはエアシャワーでほこりやゴミを飛ばしてから、作業場へ入室します。

このようにクリーンルームでは異物が持ち込まれないように徹底されています。
ほこりやゴミなど異物混入が許されない半導体の製造工程や食品工場など、クリーンスーツの着用が必要なお仕事や職場は多くあります。
当社で着用するクリーンスーツ
クリーンルームには空気清浄度によってレベル分けされています。現在、当社のクリーンスーツを着用するお仕事は比較的簡易レベルのクリーンルームが多いです。
厳重なクリーンルームの場合は、厚手のクリーンスーツになるそうです。
着用していただくクリーンスーツは、ほこりの発生を極力抑える低発塵性素材でできています。静電効果もあります。
軽くて薄いので、スポーツウエアのような感覚で着用していただけます。着替えも一般的な服を着る感覚で問題ありません。
着用したスタッフは「思った以上に軽くて、動きやすい。ウィンドブレーカーみたいな感覚で着られました!」とコメントしていました。
- インナー
規定の作業服または、ご自身の洋服を着用していただきます。素材によっては少し透けるので、気になる方はインナーにもお気を付けください。面談の際に担当者に、「どのようなインナーがいいか」と確認していただくと◎ - ポケット
太ももあたりにポケットもしっかりついているので、ペンやメモ帳もしっかり携帯できます。
※クリーンルームに持ち込める紙(メモ)と鉛筆は持ち込めるものが制限されているので、各現場で確認してください - 帽子
紐で大きさを調節できます。軽くてゆったりしています。 - 靴(ブーツ)
靴も同じ素材でできています。足に被せるだけではなく、インソールがしっかりしているので歩きやすい。
クリーンスーツの暑さについて
「クリーンスーツは暑いですか?」と、よく質問をいただきます。
クリーンルームは基本的に空調完備されているので、クリーンスーツを着ても暑すぎることはないかと思います。

女性ならキニナル、クリーンルームの髪型とお化粧について
クリーンスーツを着ているとき、髪の毛は基本的には帽子の中に入れていただきます。
お化粧は職場によるのですが、なかにはお化粧NGの職場もあります。マスカラやファンデーションなどのお粉が混入されるのを防ぐためです。

制服があれば、毎日の服装に気を使わないでよいのは楽ですね
通勤時の制服の着用は基本的にはNGではあるものの、職場に到着すればすぐに制服に着替えることができます。そのため、オフィスワークのように服装選びに悩まないという方もいます。
とはいえ、サンダルや破れたジーンズなどを着用しての通勤は、勤務先によりNGの場合もありますので、汚れや破れのない服や靴を着用し、最低限の身だしなみは守るようにしましょう。
またお仕事中は、職場によって夏場に汗をかくこともあります。必要に応じて替えの下着や汗拭き用のタオルを用意しましょう。また冬場は厚手の下着を着込んだりカイロを貼って寒さ対策をするなど、暑さ・寒さへの対処もしておくと、より快適にお仕事をすることができますよ。
まとめ
工場勤務の服装は?業種や工程によっての違いを解説
工場のお仕事は基本的に、製造する商品や工程に合わせた制服が貸与されます。貸与された制服は、お仕事が始まる前にサイズが合っているか確認をし、作業中は正しく着用するようにしましょう。しっかりと制服を着用することはご自身や周りの安全を守ることにも繋がります。
通勤時に貸与された制服を着用することは、ホコリや異物の混入を防ぐため、基本的にNGとされています。とはいえ、到着してからすぐに制服に着替えるため、オフィス勤務のように服装に気を使うことがありません。そのため毎日服装に悩んでしまうということはないでしょう。

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