新しくお仕事を探す方にとって「収入」は求人条件の中でも重要な項目の一つではないでしょうか。
求人情報でよく見かける「月収例」ですが、皆さんはその意味をご存知でしょうか?
「月給」や「月収」などの表記の違いをきちんと理解をしておかないと、就職後に「思っていた以上に収入が少なかった・・・」ということになりかねません。
今回は「月収例ってなに?月給と何が違うの?」というご質問をもとに、月収例と月給との違いについて、解説します!
月収例は残業代や夜勤時の深夜手当を含んだ金額です
まずは、『月給』と『月収』について、それぞれ簡単に説明を致します。
月給とは、残業手当や通勤手当、役職手当などの手当てや、インセンティブのような業績に応じて支払われる給与を除いた賃金を基本給といいます。この基本給に、毎月固定で支払われる手当(役職手当など)を加えたものが「月給」です。
月収とは、ボーナスやその他の副収入を含めた年間の合計金額(=年収)を、12ヵ月で分割し、平均値を算出したものたものが「月収」となります。ここでの副収入とは、残業代や夜勤時の深夜手当も含まれます。
(出典引用:エン転職「年収、月給、手取りの違いとは」)
時給制が多い派遣会社の求人情報には、月収例が記載されていることがあります。
その月収例は派遣会社によっては、「残業代を稼いでいるTOP3の方のお給料」が、月収例として記載されている場合があります。
登録会の際に、求人に記載されている月収例は稼いでいる人の例なのか、平均値なのか確認しておく事が大切です。
なぜなら、万が一稼いでいる人の場合の例であれば、皆さんの働く条件によっては、月収例が大きく異なってきてしまう場合もあるからです。
工場お仕事サーチでは求人情報に平均値の月収例を記載しております。
見なし残業(固定残業制度)に注意!
皆さんは、見なし残業(固定残業制度)という言葉を聞いた事はありますか?
実はこの見なし残業(固定残業制度)も、お仕事探しをする際には、注意が必要です。
見なし残業(固定残業制度)とは
固定給の中に、時間外労働、休日労働、深夜労働の有無にかかわらず、あらかじめ一定時間分の残業代(時間外労働)を含ませておく制度のこと。
例えば「月30時間の残業を含む」などと雇用契約書に記載されている場合には、月30時間までの残業代は賃金とは別に残業代として支給がなされません。
なお想定されている時間を超えた残業が、法定労働時間を超えた時間外労働の場合、割増賃金は2割5分増と、通常の計算方法と同様です。(出典:リクナビネクスト「固定残業代(みなし残業代)制度とは」)
あらかじめ残業代が基本給に含まれているので、時給に換算をした場合、本来の時給より下回る場合もあるので注意をしておかなければなりません。
残業手当の計算方法
続いて、残業手当の計算方法と、月給に基づいた1時間あたりの残業手当が上乗せされた時給をご紹介します。
見なし残業(固定残業制度)の条件がある求人への応募を検討されている方は、時給に換算した場合損をしていなか、確認してみるのも良いですね。
※残業代の例:1日8時間労働、20日出勤で想定
※計算方法:一時間あたりの賃金(時給)×1.25(割増率)×残業時間
- 月給18万
時給換算すれば、1,125円
残業手当:1406円/1時間当たり(1406.25円) - 月給20万
時給換算すれば、1,250円
残業手当:約1563円/1時間当たり(1562.5円) - 月給22万
時給換算すれば、1,375円
残業手当:約1719円/1時間当たり(1718.75円) - 月給24万
時給換算すれば、1,500円
残業手当:約1875円/1時間当たり
1時間あたりの賃金(時給)×1.25(割増率)×残業時間
まとめ
月収例ってなに?月給と何が違うの?
月給
月収
月収とは、ボーナスや残業代や夜勤時の深夜手当などを含めた年間の合計金額(=年収)を、12ヵ月で分割し、平均値を算出したものことを言います。
派遣会社の中には、求人に記載されている月収例が平均値ではなく、「残業代を稼いでいるTOP3の方のお給料」が例として記載されている場合もあります。
目先の情報だけを鵜呑みにするのではなく、しっかりと確認をする事が大切です。
また、あらかじめ一定時間分の残業代(時間外労働)が固定給の中に含ませておく「見なし残業(固定残業制度)」にも注意が必要。時給に換算をした場合、損をしてしまう事もあります。
基本給が「見なし残業(固定残業制度)」だった場合は、事前にご自身が納得できるものなのか、確認をしておきましょう。
求人情報によって、その給与表現は様々。
納得してお仕事に就くためにも、まずは皆さんがしっかりと、給与の表現についても知っておく事が重要ですね。